「アジア経済・開発経済学」分野での研究は,「超長期・比較・非市場的要素の重視」という特徴を備えており,この分析枠組みが有効であることを示している.しかしここ30年の間に開発経済学(経済学)と地域研究(アジア経済研究)との間の方法論上の溝はますます深まっている.この深まる溝をどう埋めるのか,今後とも『経済研究』の果たすべき役割と責務は大きい.