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論文要旨

Vol. 50, No. 4, pp. 357-379 (1999)

『ロシアにおける統計システム移行』
久保庭 眞彰 (一橋大学経済研究所), 田畑 伸一郎 (北海道大学スラブ研究センター)

本調査の主要なテーマは、ソ連崩壊後のロシアにおいて、体制移行と平行して推進されてきた、統計システム(国民勘定体系)移行の現段階におけるいくつかの主要な特徴を整理・吟味することである。まず、パートⅠでは、新生ロシア経済統計のマイルストーンを形成する1995年SNA産業連関表を素材として、国内算出体系を中心に統計システム移行の到達点を概観する。次に、パートⅡでは、開放経済化と自由貿易化のもとで抜本的な変更を被った対外経済関係の統計システムの現状と論点を包括的にサーベイする。