更新情報・お知らせ
- 2018/11/15
- プロジェクトのホームページを開設しましたNEW
- 2018/11/15
- 2018年調査についてのページを開設しましたNEW
RICHプロジェクトとは?
経済学における家計分野の実証研究では、政府の実施する各種調査の個票が信頼性の高いデータとして分析対象となっていますが、近年の研究で、政府統計にも一定の誤差が含まれることが知られるようになってきました。 実証研究においてデータの正確性は決定的に重要であり、統計の品質改善は不可欠です。 しかし、一般的な個人は、出入金を記録し管理する専門性を持たないうえ、調査負担やプライバシー等の制約が多く、政府調査の改善はなかなか進んでいません。
それに対し、近年いわゆるアカウント・アグリゲーション技術に基づくウェブサービスが急速に普及してきています。 アカウント・アグリゲーションとは、異なる金融機関の口座の取引情報等を集約して一つの画面に表示する技術であり、収集された情報を整理して個人資産管理や家計簿の自動生成などのサービスが提供されています。 RICHプロジェクトでは、この個人資産管理サービスなどで収集される情報を活用することで、信頼性の高い所得・消費に関する情報をリアルタイムに統計化することを目指すプロジェクトです。 個人資産管理サービスデータの学術的な利用は、日本では初めての試みであり、学術的な進歩に大きく貢献することが期待されます。
調査主体
RICHプロジェクトは、科学研究費補助金などの助成を受けて進められる学術プロジェクトです。 調査はマネーツリー株式会社の協力のもと、PMFサービス「Moneytree」利用者のうち参加希望者を対象に実施していく予定です。 なお、マネーツリー株式会社にはユーザーへの告知などで協力いただくもので、本人の承諾なしにデータの授受などが発生することはありません。 また、本件に関して、マネーツリー株式会社への報酬は発生しません。
連絡先
RICHプロジェクトにご関心のある方、調査対象者の方で調査の内容やデータの利用方法に関するご質問等は、一橋大学経済研究所・宇南山卓(unayama@ier.hit-u.ac.jp)までご連絡ください。