研究課題 | 金融資産市場におけるデモグラフィック・セグメンテーションと将来人口推計 |
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申請者 | 井上 希(青山学院大学) |
金融資産市場における各商品について時系列的な購入金額の変化をAge-period-Cohort分析を用いることで要因分解を行った。分析の結果、金融商品の購入金額の変化に対してCohort効果が最も影響力を有しており、特に保険掛金に対しては大きく負の影響力を有していた。また、金融資産市場における購買人口の将来推計では、保険加入者や有価証券購入者等は今後減少傾向にあり、その分貯蓄現在高や預貯金の増加が見込まれる結果となった。 |
研究課題 | 市場財と家計生産財の代替の程度の実証分析 |
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申請者 | 室賀貴穂(東京大学) |
2001年・2006年の個票データとオンラインでダウンロード可能な1976年〜1996年、2011年の集計データを用いて、男女それぞれの現役世代(15-59歳)・引退世代(60歳以上)の時間利用(労働時間・家計生産時間・余暇時間・生理的必要時間)の変遷のグラフを作成した。その結果、男女共に引退世代の労働時間は減少傾向にあり、家計生産時間は増加傾向にあることがわかった。これらの時間利用の変化には、市場財と家計生産財の消費量の変化があることが予想される。今後の研究では、各財の消費量の変化に焦点をあて、分析を試みたい。
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