MoFiR(The Money and Finance Research Group)は、ヨーロッパにおける金融機関や金融市場に関する実証・理論研究を行う研究者拠点として2007年に設立されました。本拠地はイタリアのアンコナにあるUniversita Politecnica delle Marcheです。これまでMoFiRは、毎年夏にこの分野における最先端の研究成果を発表・討論する国際コンファレンスをアンコナで行ってきましたが、2015年は分担者の内田浩史氏の尽力により、MoFiR国際コンファレンスを初めて海外開催(神戸大学)しました。今回は100本以上の論文の応募があった中から11本が選ばれ、2日間にわたり発表・討論されました。論題として、不動産市場や金融危機に関するものを設定したこともあり、不動産価格の決定要因に関する論文(1本)、貸出市場や金融規制における担保や不動産貸出の役割に関する論文(3本)、金融危機に関する論文(2本)など、HIT-REFINEDの課題に深く関係する内容が多く、研究の進捗にとっても意義深い機会となりました。