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森田穂高 MORITA, Hodaka

教授
経済・統計理論研究部門

 専門分野:産業組織論、組織経済学、労働経済学、国際貿易

 科学研究費補助金研究者番号:00791956

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研究歴

鉄鋼メーカーおよび政府系研究機関に7年勤務したのちコーネル大学で博士号を取得し、主に産業組織論と組織・労働経済学の分野で研究してきました。主な研究内容:1)企業の提携・部分的結合・企業間技術移転に関する産業組織論的研究。2)製品のアフターマーケット(メンテナンス、修理、デリバリーなど)における企業の戦略行動分析とその国際貿易理論への応用。3)企業の境界・ホールドアップ問題に関する契約理論分析および実験に基づく行動経済学的仮説の検証。4)日米間の雇用慣行の相違などを踏まえた、新たな人的資本理論の構築。5)昇進・インセンティブなど、内部労働市場(非営利企業を含む)に関する理論・実証分析。6)企業参入が経済厚生に及ぼす影響につき、企業間の垂直的関係に焦点を当てた分析。

現在進行中の研究プロジェクト

これまでの研究の継続案件としては、1)垂直関係にある企業間の部分的結合と技術移転、および企業間の国際的部分結合に関する理論分析、2)企業間の国際的技術移転が垂直的製品差別化に及ぼす影響、および外国直接投資との関係に関する理論分析、3)並行輸入と製品の修理に関する国際貿易理論分析、4)国や州によって異なる弁護人制度の比較理論分析、などを行っています。
今後の研究テーマとしては、1)企業は買い手に対する財・サービスの販売をめぐって製品市場で競争すると同時に、従業員の雇用をめぐって労働市場で競争していることを踏まえ、両市場での企業間競争の相互連関を理論・実証の両面で分析することと、2)企業の境界および昇進・インセンティブなど内部労働市場の重要事項について、アイデンティティー・公平感・やる気などを取り入れた行動経済学的仮説を実験で検証することに取り組んで行きます。これらのテーマに向けた当面の取り組みとして、1)資産および人的資本の企業特殊性に関する新たな理論の構築、2)製品アーキテクチャと企業内コーディネーションに関する理論・実証分析、を行っています。


◎キーワード

企業の部分的結合, 垂直的企業関係, アフターマーケット, 内部労働市場, 人的資本論, 企業の境界