経済学は社会科学の女王と言われ、社会学、法律、政治学、歴史学の分野にまで、その方法論やそれに付随した価値観までも輸出している。 その一方で、経済危機、金融危機、財政危機と経済がらみの危機を連発して、世界経済、そしてなにより世界中の人々に、大きな負担と犠牲を強いてきた。 さらに、それらの危機からの回復に際して、経済学は適切な処方箋を書けないでいる。
にもかかわらず、明後日(2012年12月16日)にひかえた衆議院議員総選挙では、 景気回復、デフレ脱却、政府財政、消費税、年金問題、TPPなど多くの経済問題が争点になっている。
本討論会では、次の3点について各方面の専門家から忌憚ない意見を述べてもらい、 一橋大学、さらには日本のそして世界の経済学研究と教育のあり方について議論を交わしたい。
12:30~ | 受付開始 |
13:00~13:05 | 開会挨拶 深尾京司(一橋大学経済研究所教授, 一橋大学グローバルCOEプログラム 「社会科学の高度統計・実証分析拠点構築」拠点リーダー) |
13:05~13:35 | 「経済制度の設計と社会的選択」 鈴村興太郎(早稲田大学政治経済学術院特任教授, 一橋大学名誉教授) |
13:35~13:55 | 「開発経済学と自然災害」 澤田康幸(東京大学大学院経済学研究科教授) |
13:55~14:25 | 「実証経済学における因果関係の発見」 川口大司(一橋大学大学院経済学研究科准教授) |
14:25~14:45 | 「経済思想史上の経済学者」 西沢保(一橋大学経済研究所教授) |
14:45~15:10 | 休憩(コーヒーブレイク) |
15:10~15:30 | 「ビジネススクール・エコノミックス」 伊藤秀史(一橋大学大学院商学研究科教授) |
15:30~15:50 | 「経済政策における歴史の教訓」 北村行伸(一橋大学経済研究所教授) |
15:50~16:00 | 休憩 |
16:00~16:55 | パネルディスカッション 「経済学の可能性と課題:教育と研究の間」 |
16:55~17:00 | 閉会挨拶 北村行伸(一橋大学経済研究所教授, 一橋大学グローバルCOEプログラム 「社会科学の高度統計・実証分析拠点構築」拠点副リーダー) |