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論文要旨

Vol. 59, No. 2, pp. 112-125 (2008)

『定常な動学的パネル分析』
早川 和彦 (広島大学大学院社会科学研究科)

近年,パネルデータを用いた実証研究が非常に多くなってきており,この傾向は今後もさらに続くと考えられる.パネルデータモデルには非常に多くの種類があるが,本稿では実証分析でも比較的使用頻度の高い,定常な動学的パネルモデルの計量理論の発展をサーベイする.特に,実証分析ではWithin Groups推定量,操作変数推定量,GMM推定量が頻繁に用いられていることを考慮して,これらの推定量を中心に議論していく.