ソーシャル・データサイエンス教育研究推進センター 教授・センター長(本務) ● 科学研究費補助金研究者番号:90254135
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Yale大学のPh.D.論文から一貫して資産価格のボラティリティに関する研究を行っています。資産価格のボラティリティとは価格変化率の標準偏差あるいは分散のことで, ファイナンスでは重要な変数です。具体的には, ボラティリティの変動のモデル化やその推定法の開発を行い、それらを将来のボラティリティの予測、オプション価格の導出、バリュー・アット・リスク、ボラティリティと取引高の関係の分析などへ応用しています。そうした研究の一部は著書『ボラティリティ変動モデル』(朝倉書店)にまとめられています。ボラティリティ変動モデルの推定法としてマルコフ連鎖モンテカルロ法 (MCMC) についても研究を行っています。また、MCMCのマクロ計量モデル(VAR、DSGE、マルコフスイッチングモデル等)への応用も行っています。
現在行っている研究は以下の2つです。(1) 日本の株式市場のRealized Volatility (日中の例えば5分ごとの価格変化率の2乗の和として計算されるボラティリティ) の変動のモデル化と、その将来のボラティリティの予測、オプション価格の導出、バリュー・アット・リスクなどへの応用、(2) MCMCのマクロ計量モデル(VAR、DSGE、マルコフスイッチングモデル等)への応用。
◎キーワード
高頻度データ, ボラティリティ, マルコフスイッチング, DSGE, MCMC, VAR