Q. 将来、留学したいんですが、どうやって英語の勉強をしたらいいんでしょう?

まともな解答は他の人にゆずります。以下は、経験に基づく極私的答え。
 

0. 個人的には、大して役に立たなかった勉強法
   
英語のニュースを見る・聞く(FEN,CNN,BBC等)  ― ニュースはつまらん。
英語の週刊誌を定期購読する(Newsweek等)  ― 理由は上に同じ。ただ、経済を専門にする気なら、
                               The Economistを定期購読するのは意味があると思う。
 

役にっ立った方法

1. 洋楽のファンになる   
最新のヒットチャートをお届けする、ベースト・ヒーット・USA。今晩は小林克也です。」 
といっても、今の学生は知らんか.....。(ああ、懐かしき80年代) 
    
 
2. バンドのVocalをやる(もちろん洋楽) 
私の場合は、ミック・ジャガーとフレディ・マーキュリー (ここらへんまでは高校生だった。)
「たーあーあーいむ、いず、おんま、さああいど。いえす、いてえず.....。
よーかん・らにんばっく、よーかん・らにんばっく、とぅめーぃえーいえーい。」
さてこれは、誰の何と言う曲でしょう?
   
   
3. 大学の英語の授業
は確かにツマンナイかもしれないが、それでも我々の頃に較べたら、大分教える側も
努力していて、使える授業になってきていると思う。何といっても、タダだし。
     

4. 英会話学校へ行く(英会話サークルに入る)
      
英会話学校やサークルで偉い人は、英語が上手い人、上達が早い人です。そういう人ほど
女の子に尊敬してもらえます。という訳で、英会話学校というのは、「英語が上手くなるために
女の子と仲良くなりに行く」場所です。(一粒で二度おいしい) 高い金払って、一対一の
個人レッスンなんて、バカバカしいだけです。
 何かを成し遂げようと思ったら、一生懸命やることも大事だけれど、自分が自然と努力する
ような環境を選ぶ・作ることも非常に重要です。つまり、ミクロ経済学・ゲーム理論で言う
ところのインセンティブとメカニズム・デザインの問題です。経済学を専攻する学生は、英会話
学校に通うことで「英語が上手くなって、女の子と仲良くなれて、メカニズム・デザインの問題を
実体験」できます。(一粒で三度おいしい)
     
 ただし中には、最初からみんな、ねるとんをやりに来ているような英会話学校もあるので、
どこに行くかだけはちゃんと選ぶこと。
 

5. その他に自分でやったこと

* 日曜の夜中、TBS系列でやっているCBSドキュメンタリー(「今晩は、ピーター・バラカンです」)
 を多重音声で録画して、繰り返して見て聞き取りの練習をする。画像が出ているから、何の話しか
 分かりやすい。二週間に一本くらいは、自分の興味の持てるテーマがあるでしょう。
 
  
* あっちもんのテレビ番組にはまる。今なら、ERとかX-FilesとかAlley My Loveとか。
 (スカパーの皆さん、とBuffy the Vampire Slayerの放映ありがとうございます。といっても
 筑波時代の私のHPをみて決めたわけじゃないでしょうが。でもここで満足せず、太っ腹に
 Third Rock from the Sunもぜひお願いします。それから「ビバリー・ヒルズ青春白書」は、
 うっかりチャンネルをあわせてしまうたびに不快になるので、とっとと打ちきって下さい。)
  
 
* 映画を字幕無しでゆっくり見る。
 ちゃんとした文をゆっくりしゃべってくれるという意味で、アクションやスリラーより、文芸モノっ
 ぽい方が、英語の勉強になります。コメディーも、早すぎて何を言っているか分からなかったり
 (エディ・マーフィーやロビン・ウィリアムス)、何も言わなかったりするので(Mr.ビーン)、あまり
 勧められません。自分で実際見た中では

  Klamer vs. Klamer (邦題「クレーマー・クレーマー」、 ダスティン・ホフマン主演)

  Witness (邦題「刑事ジョン・ブック 目撃者」、 ハリソン・フォード主演)

 あたりが、初めての方には御勧めです。Pulp Fiction なぞ、最初からトライしては
 いけません。
 

* 少し硬め・長めの雑誌の記事を、ある程度時間をかけて読む。

  例えば、Newyorkerとか、場合によってはForeign AffairsとかThe Economisとか。硬くても・
  長くても、自分が興味のあるトピックであれば、さほど苦にはならない。逆に、TimeとかNewsweek
  とかの一般雑誌の方が、読むのは容易でも、中身に興味が持てなくて、つまらないことが多い。 
 



June 2, 1999 (Last update: June 2001)