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    資料室概要
    資料係の沿革
     経済研究所の前身、東亜経済研究所は昭和15年に東亜諸国の経済の理論的、 実証的研究を行うために設立された。 その方針に従って文献を収集するために資料部が設けられ、 主に中国、東南アジア地域研究を内容とする文献が集められた。  

     戦後「経済研究所」と名称変更した研究所はその目的を 「世界各国の経済に関する総合研究」と改め、 「世界の経済及び経済学界の主潮流に沿って」の文献収集が目指された。 洋書の入手は当初、貿易再開前ということもあり、 困難な情況にあり、古書店を丹念にめぐるなどの努力によって収集がなされた。 当時研究所は附属図書館内に間借りしていたが、 昭和24年9月図書館の一室に読書室を開設することができた。 新刊洋書を一定期間備えつけるほか、 研究所のセミナールに関連深い外国経済書及び雑誌を備え、 学生の閲覧の便をはかった。

     昭和24年には都留重人教授が所長に就任し、その後の研究所の礎となっ た基本方針がたてられた。資料収集にあっては、日本経済、世界経済の動 向に関する実証的資料、とくに各国の官公庁刊行物とソ連関係の資料が重 視された。当初の方針とされたのは、1941年以降のラックをうめる、外国雑 誌のバック・ナンバ−の入手、図書館との重複をさける、とくに古典は図書館 にあるので国民所得に関する文献を重点とするなどであった。資料掛は、 指導主任(教授)のもと企画、整理、交換、特殊文献などの業務を行った。 (のちに組織の拡大とともに指導主任制は廃止、47年より資料委員制となった。)

     こうした結果、戦後の近代経済学の主要文献、各国統計資料、研究文献 などは充実したものの一つとなった。日本の統計資料も着実に収集され、 それらをもとに昭和39年研究所の付置施設として日本経済統計文献センター (現社会科学統計情報研究センター)が設置された。 都留所長の新方針のひとつであったソ連関係の資料収集については、 それまでほとんどロシア語図書のなかった研究所に昭和24年個人蔵書が入り、 25年には新刊書の購入が軌道にのる、一方で古書収集が精力的に行われた。 昭和26年には東亜研究所の帝政時代から1930年代までのコレクション約2,000点が 入手され、研究所のロシア語図書の質、量ともに高めた。

     研究所は附属図書館の研究室の一部と東校舎の一部を使用していたが、  昭和31年より竣工していた新庁舎が完成し、昭和37年資料事務室と書庫は現在の場所に移転した。

     こうした歴史をふまえて、その後研究員の増加、部門の増設をともないつつ、 各国統計資料を中心に経済学各分野に関する資料を収集してきた。 東亜経済研究所時代、和漢書24,500冊 洋書1,900冊であった蔵書は平成7年度で和漢書132,350冊、洋書210,139冊  マイクロフィルム等資料はマイクロフィルム12,009リ−ル、マイクロフィッシュ 141,576シ−トである。
    参考文献
    1. "一橋大学経済研究所要覧"
    2. 「社会科学五〇年の証言 一橋大学学長・都留重人 第7回」("週刊エコノミスト"1974.4.30)
    3. 「わが図書館を語る」佐々木照央("窓"1975.6)
     
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