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論文要旨

Vol. 56, No. 2, pp. 123-131 (2005)

『計量モデリングと意識調査―ヒューマン・フィルターリング―』
加納 悟 (一橋大学経済研究所)

景気やインフレなど様々な経済状況に関するサーベイデータには,回答者の直感や期待などが反映されていると思われる.こういった人々の心理的要因を計量モデルに取り込むことが出来れば,モデルのパフォーマンスも向上するかもしれない.本研究はこのような考え方に基づき,計量モデリングにアンケート調査結果を利用することを考える.より具体的には,公的機関が行っている大規模なサーベイデータを利用し,経済的系列からトレンドを除去するための新たなフィルターリングの方法を提案する.