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経済システム解析研究部門

経済システム解析部門では、経済理論、統計解析及びデータ処理、数量的解析を一貫したシステムの場に組織化している。各分野の成果を相互に有効に活用し、その成果を各分野にフィードバックすることでより高次の研究成果が期待できるからである。経済システム解析研究部門は、(1)国民所得・国富、(2)統計学、(3)経済計測、(4)システムズ分析、から編成される。
 

国民所得・国富

国民経済計算体系の理論および実証的研究がこの部門の主要テーマである。 国民経済計算の体系は経済システムを全体として把握する基礎的なフレームワークを提供してくれるので、マクロ経済学の数量的分析、とりわけ計量経済学的な分析にとって不可欠になっている。

統計学

統計学の基礎理論の研究と統計手法の経済分析への応用に関する研究を行う。基礎理論の研究は、数理統計学の研究に加えて、標本調査の理論的研究、経済指数、時系列分析、多変量解析の研究が含まれる。

経済計測

計量経済学の手法の開発およびその応用が主要なテーマである。計量経済学的モデルの構築、シミュレーション、推定されたモデルに基づく予測・制御が主要な研究テーマである。さらに、既存の経済理論でカバーできないような経済現象に関して記述的な分析の手法を開発し、この手法に基づいて実証的な分析を行うこともこの部門の重要な研究テーマである。これは、時系列分析、クロスセクション分析、多変量解析、数量化理論を用いて分析を行う。

システムズ分析

経済システムの理論的研究、経済政策の計量的な分析を行う。個別テーマは、1)経済システムの情報構造の理論的・計量的分析、2)経済政策の効果判定のための計量モデルの開発と管理、3)厚生経済学の理論的・実証的研究、4)経済システム分析のためのソフトウェアの開発と数値解析法の研究、5)コスト・ベネフィット分析の理論的基礎の研究である。

各所員の研究課題

浅子和美

  1. 景気循環の局面予測モデルの開発、地域の景気分析
  2. 金融市場のバブル分析
  3. 環境と社会資本の経済分析

渡部敏明

  1. 資産価格の高頻度データを用いたボラティリティの推定とリスク管理への応用
  2. DSGE モデル、時変VAR モデル、マルコフスイッチングモデルなどの拡張とそれらのMCMCを用いたベイズ推定法の開発およびマクロデータへの応用

小塩隆士

  1. 公的年金と高齢者就業の関係に関する分析
  2. 健康の社会経済的決定要因に関する分析
  3. 主観的厚生の経済分析