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都留 康 TSURU, Tsuyoshi

特任教授 / 経済・統計理論研究部門

 専門分野:労働経済学, 労使関係論, 人的資源論

 科学研究費補助金研究者番号:00155441

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研究歴

これまでの主な研究領域は3つあります.第1の領域は,日本の労使関係の実証分析です.従来はデータ不足のために計測できなかった組合賃金プレミアムを独自に収集したデータを用いて推計し,併せて,労働組合のない企業の労使関係をも分析しました.著書としては,『労使関係のノンユニオン化-ミクロ的・制度的分析』(東洋経済新報社,2002年)があります.なお,この分析の追試が内閣府『平成19年度経済財白書』で実施されました.第2の領域は,日本企業の成果主義的人事制度改革の実証分析です.企業内で現実に発生している賃金・昇進格差やその結果である労働意欲・個人業績の改革前後の変化を人事データに基づいて実証的に分析しています.著書として,『日本企業の人事改革:人事データによる成果主義の検証』(東洋経済新報社,2005年)があります.第3の領域は,東アジアにおける製品開発と人材マネジメントの比較分析です.「安価な製造拠点」の地位を脱し,世界の製品開発拠点へと進化を遂げつつある日中韓3カ国の主要企業を対象に踏み込んだ調査を行っています.この分野の著書として,『世界の工場から世界の開発拠点へ―製品開発と人材マネジメントの日中韓比較』東洋経済新報社,2012年),および『製品アーキテクチャと人材マネジメント-中国・韓国との比較からみた日本』(岩波書店,2018年)があります.

 

現在進行中の研究プロジェクト

現在進行中のプロジェクトは次の3つです.第1に,社員個人の客観的成果指標を含む人事データを用いたインセンティブ・メカニズムとその変化の分析です.これまでは,労働意欲・個人業績の変化を意識調査データに基づいて分析していましたが,その限界を克服するために日本とカナダの自動車販売会社の人事および製品取引データを入手し,従業員個人の生産性の変化やそれに与える上司の影響などを分析しています.第2に,東アジアにおける製品開発と人材マネジメントの比較分析です.「安価な製造拠点」の地位を脱し,世界の製品開発拠点へと進化を遂げつつある日中韓3カ国のグローバル企業を対象に踏み込んだ実態調査を行っています.第3に,日本の酒類のグローバル化の実証分析です.近年,日本酒,ビール,ウイスキーの急速な海外展開(輸出と海外現地生産)が進んでいます.この意義と課題を明らかにするために,輸出サイド(日本メーカー)と輸入サイド(現地ディストリビューターやエンドユーザー)の深い聞き取り調査を実施中です.

 

◎キーワード

労使関係, 組織革新, 人事制度, 成果主義, 人事データ, 製品開発, エンジニア人材マネジメント, 日本の酒類のグローバル化