教授 ● 専門分野:経済史、比較制度分析、組織の経済学、家族の経済学 ● 科学研究費補助金研究者番号:40569050
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日米の雇用システムの歴史的分析
20世紀の日本とアメリカにおける雇用システムの歴史的生成と発展を比較制度分析の手法を用いて研究した。特に大恐慌が日米の大企業の雇用政策および労使関係の形成に与えた影響を重視し、第二次大戦を経て両国のシステムが異なる『均衡』に到達する過程を実証分析した。
所得格差の歴史的分析
税務統計を用いて明治初期から現在までの日本における所得の不平等の変化を示す長期時系列データを推計し、その変動理由を歴史的に考察した。欧米諸国の同様のデータと比較することで日本の歴史的経緯の共通性と特異性をも明らかにした。また日本における戦後60年間の給与所得の格差の変化の実証研究も行っている。
現在はアメリカの国勢調査の個票データを用いて米国における家族構成の変化、特に養子制度の歴史的発展の研究に力を注いでいる。また日米の養子制度の比較研究も行っている。
◎キーワード
アメリカ経済史, 日本経済史, 比較制度分析
◎雑誌掲載記事
森口千晶[インタビュー]「制度の歴史的起源を探求する」『経済セミナー』2013年2・3月号(通巻670号)
森口千晶「格差を考える(上)戦後日本、富の集中度低く」『日本経済新聞「経済教室」』2015年2月11日
阿部修人・森口千晶「震災直後の超過需要への対応 値上げより数量調整優先」『日本経済新聞「経済教室」』2011年11月21